12月17日「はなあそぶ」発売します。

はなあそぶ表紙
 12月17日一迅社文庫アイリスさんから「はなあそぶ」発売します。

 「はなひらく」「はなうたう」「はなかおる」から続く四冊目、シリーズ最終巻です。
 いやほんと、ひっさびさに「完結」というものをやりましたわ……!
 考えてみれば人なるは一応第三部までやる予定ですし、やおろずなんかは隙あらば続きをと狙っているしで、長い話を終わらせたのって俺魔王以来じゃないかしら……。(つぎはぎ勇者やワルプルギスは単巻だし)
 なのでものすごく久しぶりに「完結させるのって気持ちいいー!」と謎の爽快感を味わいました。

 爽快感はやがて寂寥となり、著者校から後書きに至るまで「これ提出したら終わっちゃうよー……」ともだもだしていたのですが、すべて書き終えた今は清々しい満足感でいっぱいです。
 「動物のお医者さん」で菱沼さんが言っていた「卒業式の後って、晴れ晴れとしたさびしさがあるわよね」という言葉がぴったりの気持ち。

 さて、発売まであと一ヶ月。
 未読の方は、よろしければこの機会に既刊三冊もあわせていかがでしょうか。今がまとめ買いのチャンス!

 CM調にしたついでに言ってみますが、このシリーズは「古戸マチコの逆ハーのようで逆ハーじゃない、ちょっとだけ逆ハーな少女小説」でございます(ラー油調)。キラキラ中華宮廷逆ハーレムに見せかけながら、実際には家族ものであり兄弟もので、中華というか中国茶とか水墨画や香炉なんかに西洋人女子がツッコミを入れつつ文化交流していく話です。公式のあらすじでは宮廷とか王宮とか書いてたりしますが、舞台となるのは外界から隔離された離宮で、どっちかというと箱庭世界です。

 わたしは、箱庭とか四畳半が大好きだ!
 中国茶の奥の深さも大好きだ!(特に老茶)
 東洋書画はまだまだ入り口しか覗けていないけど、これからもどんどん観ていきたい!(おもしろい)
 まあそんな感じで趣味をふんだんに盛り込みつつ、大人気ない男たちがしっかりもので時々ナチュラルにひどいことを言う西洋娘に振り回されたり弱みにつけこま……じゃなくて弱ったところを救われたりするお話です。


 特典関係については、告知解禁(発売一週間前くらい)になったら、また改めてお知らせします。
 「はなあそぶ」公式のあらすじ&わたしの概略は↓続きからどうぞ。

古戸 マチコ
一迅社
¥ 620
コメント: こちらが二巻目。兄バカとツンデレに見せかけた重度のブラコンが主人公を取り合いつつ結局兄弟仲良しじゃないのオイという話です。中国茶をふんだんに盛り込みました。

古戸 マチコ
一迅社
¥ 620
コメント: 三巻目。ざわ…ざわ…となる出オチの新キャラ登場。東西画力対決をしたり、香について知ってみたり、トカゲに口説かれたりする、笑いとシリアスのコントラスト強めの一冊。

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at 22:35, 古戸マチコ(こと・まちこ), はなひらく

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